人はポジティブを好みネガティブを嫌う傾向がある。ポジティブには前向き、積極的であり、美しい、明るい、芳しい、優しい、心地よい、美味しいなどプラスイメージがある。一方ネガティブには後向き、消極的であり、見苦しい、汚い、臭い、騒がしい、不味い、荒れているなどマイナスイメージがある。

これは人の本能によるもので全ての人に共通している。そしてポジティブとネガティブのどちらに敏感かというとネガティブである。

これは外敵から身を守るためにネガティブ感覚を敏感にしておかなければならない。傷口に痛みが感じられず放って置いたら、さらに悪化しやがて機能しなくなるだろう。動物に共通する種の保存原理が人にも働いている。

ネガティブ感覚はポジティブ感覚より2倍以上ダメージがあるといわれている。ショックが大きければ記憶に残り続けることになる。

この感覚を投資にあてはめると、投資では常に期待が裏切られ、長い時間忍耐を強いられるネガティブ感覚を味わうことが多い。ギャンブルでは短期間で勝敗が決定し、ワクワク、ドキドキ、我を忘れるくらい夢中になれる。これは正にポジティブ感覚である。

勝敗の結果はギャンブルでは運がなかったと諦め、投資では自己責任として受け止めなければならない。損をした結果を素直に受け止めるには、相当のポジティブ感覚を自身で備えていなければ、ネガティブショックを解消できない。

貯蓄では殖えないというポジティブ感覚はないが、決して元本を割ることがないのでネガティブ感覚はない。ネガティブ感覚は2倍以上のダメージがあるので、殖えなくても減らなければ良いという感覚になれる。

投資は種類、銘柄、時間を分散する必要がある。現在株式銘柄4,000本、投資信託6,000本が上場している。普段聞きなれない専門用語や投資対象の多さにうんざりする。選択肢が多すぎて自分で消化できないと思考は停止する。面倒くさいというネガティブ感覚から投資を敬遠し、とりあえず貯蓄を選択する。

投資を始めたら偶然利益が出続けたら、他人のせいではなく自分の手柄にしがちである。これも人の特性であるが、大暴落時にはパニックに陥る可能性が高い。パニック時は精神だけでなく身体にも影響が及ぶことがある。

長期に渡り投資を継続している人はおそらく相当のポジティブ感覚を備えているだろう。相場が下がってきたら買い時、上がってきたら売り時と感じている。時に損失が発生したらそこから学び、経験に加える。そして貯蓄以上の利回りを得ているだろう。

 

ポジティブを好みネガティブを嫌う

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