お金によって求めているものは何だろうか。それは人生の幸福ではないだろうか。それでは幸福とはいったいどんな状態をいうのでしょうか。

快楽を得ることを幸福と定義しながら、快楽には「感覚的なもの」と「精神的なもの」があるが、「精神的な快楽」を幸福という。

精神的な快楽状態は静かな心の平安、あらゆる苦痛と混乱を免れた精神の安定した境地のことであるといっている。

哲学的な解釈で良く分からないが、仏教における無我の境地に近いような気がする。(無我の境地に至ったこともないが)おそらく欲求が抑制された状態であると思われる。

また「国富論」を記したイギリスのアダム・スミスは「幸福は、平静と享楽にある。平静なしには享楽はありえないし、完全な平静があるところでは、どんなものごとでもそれを楽しむことが出来る」といっている。

一方「欲求5段階説」を唱えたアブラハム・マズローは人の欲求には際限がないので「絶対的幸福というものは存在しない」という。欲求と幸福は相容れないものだろうか。

一つの欲求が満たされれば以前に比べて幸福といえるかもしれないが、新たな欲求が生まれてくる。幸福という観念は自分の「心のありかた」によるのだろうか。

summer_kisei「国民総幸福量」(GNH)という尺度がある。国内総生産(GDP)や国民総生産(GNP)などは国全体の経済的規模や物質的豊かさを表す数値として用いられているが、国民総幸福量は精神面での豊かさを表している。

ブータン王国では国の政策に取り入れられている。その構成要素は1.心理的幸福、2.健康、3.教育、4.文化、5.環境、6.コミュニティー、7.良い統治、8.生活水準、9.自分の時間の使い方の9つに分類されている。

また2011年国連が公表した国別幸福度ランキングでは1.デンマーク、2.ノルウェー、3.スイス、4.オランダ、5.スウェーデン、6.カナダ、7.フィンランドであり、国内総生産(GDP)1位のアメリカは17位、2位の中国は93位、3位の日本は43位となっている。国民総幸福量の上位は北欧や北半球の北部に位置する国々であり、所得と幸福度には相関が見られない。

日本国内においても都道府県別に幸福度調査が行なわれた。2011年法政大学大学院で行なわれた調査によると1.福井、2.富山、3.石川、4.鳥取、5.佐賀・熊本、7.長野であり、最下位は47.大阪であった。

上位の県に共通することは日本海側に位置し、東京から離れている。もの作りなど第2次産業が盛んで、就業や子育て支援が充実していることが要因として挙げられる。

 

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