幸福度調査からは所得(お金)と幸福感はさほど相関関係がないように思われる。幸福には絶対的な基準が見当たらない。

自分が幸福であると信じれば幸福なのかもしれないが、人生を楽観的に捉え、他人と比較することなく、他人から後指を差されるような振る舞いをせず、心が平静状態であれば幸福は得られるかもしれない。

ウォーキングやジョギングなど軽い運動をしているときは何ともいい気分になれる。不安もなく欲求も湧いてこない。さらに瞑想、座禅も直接的に幸福に浸れる状況が得られるかもしれない。

これらは日常生活の瞬間的な幸福になるが、日々の生活の中では居住する地域で適度なコミュニケーションが取れれば幸福である。

テレビ朝日の「人生の楽園」を見ていると、田舎に移り住んだ中高年者が自営業を営みながら地域に馴染んでいる姿は幸福そうにみえる。(番組制作上の意図かもしれない)

決して商売が儲かっているようには思えないが、生き生きと生活している。

一方NHKの白熱教室でも取り上げられたブリティッシュコロンビア大学・心理学准教授のエリザベス・ダンによればお金の使い方により幸福が得られるという。

具体的なお金の使い方としては、以下のようなものが示されている。

  1. 経験を買う。物質的なモノは、経験を買うことほど幸福をもたらさない。clock_0300
  2. ご褒美にする。大好きなモノが手に届かないように制限をかけると、新鮮な喜びを味わえるようになる。
  3. 時間を買う。お金よりも時間に重点を置くと、自分の幸福を大きくする活動を選ぶようになる。
  4. 先に支払って、後で消費する。期待に満ちた、ワクワクした気持ちを持ち続けることができる。
  5. 他人に投資する。他人のためにお金を使うと、自分自身のためにお金を使うよりももっと大きな幸福感を得られる。

物は時間の経過とともに劣化し次から次と新しいものが現れるので、かつて購入したものは新しいものに比べ見劣りしてくる。ところが経験は唯一のものなので他のものと比べようがない。だからいつまでも自分の記憶の中で輝き続けるのではないだろうか。

死に際で思うことは買っておかなかったことより行わなかった出来事のほうに後悔を感ずるのではないだろうか。

幸福というと何か大げさに聞こえるかもしれないが、お金の使い方によっては大きな満足や効用を得ることがある。同じものを購入する場合は少しでも安く購入できれば満足が高まるが、事に対する支出は金額の多寡で比較できず、その使い方により満足・効用は異なる。

 

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