kinketsu_christmas一人の個人の中に二人の自分が存在する。一人は理性であり論理的に物事を考え、長期的な視点で計画を立てる。社会的規範を重視して有意識の下で合理的に行動する人間らしい自分である。

もう一人の自分は本能でありその時の欲求に従い、短期的視点で衝動的に行動する。計画性はなく感覚的で無意識である。人間以外の動物にも備わっている感覚である。

この二つの感覚は理性より本能が優先される場合がある。身に危険が迫っている状態ではとっさの判断で危険を回避する行動がとられる。

人間社会ではお金を媒介にして物やサービスが受けられ、欲求が充たされる。お金がなくても欲求は自然に湧いてきて、低次の欲求が充たされると高次の欲求に向かい際限がない。

欲求は本能から生まれ、お金は労働や物の価値変動など理性に分類されるところから生まれる。理性が本能を上回っていれば資金不足は生じないが、無意識の状態では本能による行動が優先されるので、資金が不足する状態が生じやすい。

人間社会において危険回避以外にも本能が有効に機能する分野がある。人が感ずる楽しさ、喜び、美しさ、満足など幸福感は本能が受信する分野である。

人はお金、地位や名誉を得ようと生きているわけではない。本能に心地よい刺激が豊富であればあるほど幸せを実感することが出来る。幸せが多く感じられるほど充実した人生を送ることが出来る。

一人の個人の中に存在する本能と理性の特徴を認識することが金融知力向上のためには必要と思われる。

 

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