保険の見直しというと「保険料の見直し」と受け止める方が多いようだ。確かに月々の保険料が少なくなれば家計は助かるが、万一のための保険から考えれば本当はいくらの保障があれば良いのかが知りたいところである。

万一の状態とは働き盛りの夫が亡くなったら残された家族はどうやって生活していくのかということである。

もし妻が稼いでいて夫の収入がなくてもやっていけるならば夫に対する死亡保険は不要である。おそらく夫の収入に頼るところがあるから夫が亡くなった場合の手当てが必要になる。soudan_setsumei_business

まず明らかにしたいのは夫が亡くなった後に発生する家族の支出である。夫不在時の家族の生活費はいくら必要かである。贅沢したいのか、切り詰められるのか、現状通りかと分かれるところである。

子供がいる家庭で夫が亡くなり妻と子の今後の生活をステージに分けて考えてみよう。ステージ①は子供が独立するまでの期間である。この間は基本生活費に加え子供の養育費が必要となる。

次いでステージ②は子供が独立した後妻一人の期間である。夫が亡くなったときから妻の平均余命で期間が算定される。

ステージ① 基本生活費×0.7×子供独立までの期間
ステージ② 基本生活費×0.5×(妻の平均余命-子供独立までの期間)

基本生活費を0.7や0.5を乗ずるのは夫不在、子供独立により基本生活費の変化が想定される。さらに支出項目は子供に対する教育関連費、自動車の購入など一時的支出があげられる。

夫が亡くなった後の収入項目であるが、遺族年金、死亡退職機、妻の就労などがあげられる。また現在保有の金融資産と合算して支出額との差が必要保障額になる。

必要保障額=収入+保有資産-(ステージ①+②+教育関連費+一時的支出+緊急予備資金)

この必要保障額は時の経過と共に逓減する傾向がある。この値は遺族年金、死亡退職金、子供の数、養育にかける金額、妻の就労、保有資産等によって家庭毎異なる。世間一般の数値を用いるより自分なりの値を算出するのが望ましい。

ここで算出した必要保障額は現時点での値になるが、これを時系列に妻の平均余命まで各年度算出すれば保険金額の推移がわかる。これに応じた保険種類は収入保障保険か逓減定期保険が選択されるだろう。

 

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